みなさん、こんばんは!
今回は、将棋駒の書体についてです。
現在、将棋駒の書体は数えきれないほどの書体が存在します。
ここでは、四大書体とも言われている、錦旗・水無瀬・菱湖・源兵衛清安をご紹介したいと思います。
錦旗書体は、御水尾天皇の銘をもとに、豊島龍山が筆写したのが始まりとされています。
将棋駒の中では、一番ポピュラーな書体で駒師の間では「錦旗に始まり錦旗に終わる」と言われるほど奥深い書体で駒師の力量がわかるとも言われています。
水無瀬書体は、16世紀末に水無瀬兼成(みなせかねなり)が作った書駒がルーツとされています。
菱湖書体は、江戸時代末期の書家「巻菱湖」の書をもとに、大正時代に豊島龍山が作ったのがはじまりとされています。
プロ棋士の中でも、中原誠永世十段も愛好されていたようです。
源兵衛清安は、江戸時代から伝わる古い書体ですが、詳細はわかっていません。
細字で優雅な味わいをもつ書体です。
その他の書体としては、宗歩好(そうふごのみ)・清安(きよやす)・清定(きよさだ)・安清(やすきよ)・昇龍(しょうりゅう)・無双(むそう)・長禄(ちょうろく)・無剣(むけん)等々ときりがありません。
最後に、よくお客様より聞かれるのですが、「どの書体が一番良いですか?」と
私は、「お客様の好みです。」としかお答えできません。
決して安価なお買い物ではないので、悩まれるのはわかりますが、それぞれの書体にそれぞれの味わいがありますので、お客様の第一印象で決められるのも良いかと思います。
2015-02-02 21:07